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1,2-ジブロモ-3-クロロプロパンICSC: 0002 (4月 2017)
3-クロロ‐1,2‐ジブロモプロパン
DBCP
CAS登録番号: 96-12-8
国連番号: 2872
EINECS番号: 202-479-3

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。 有機溶剤を含む液体製剤は、引火性のことがある。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  77℃以上では、蒸気/空気の爆発性混合気体を生じることがある。  裸火禁止。  77℃以上では、密閉系および換気。  水噴霧、粉末消火薬剤、泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。   

 あらゆる接触を避ける! ミストの発生を防ぐ! いずれの場合も医師に相談! 
  症状 予防 応急処置
吸入 灼熱感。 咳。 咽頭痛。 頭痛。 息切れ。 嗜眠。 吐き気。  局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 医療機関に連絡する。 
皮膚 発赤。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 医療機関に連絡する。 
充血。 痛み。  呼吸用保護具と併用して、安全ゴーグルまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 灼熱感。 咽頭痛。 吐き気。 嘔吐。 嗜眠。  作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・危険区域から立ち退く!
・専門家に相談する!
・個人用保護具:自給式呼吸器付完全保護衣
・換気
・この物質を環境中に放出してはならない
・漏れた液を、密閉式の容器に集める
・残留液を、砂または不活性吸収剤に吸収させる
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

skull;toxiccancer;health haz
可燃性液体
吸入すると、生命に危険
飲み込むと有毒
皮膚に接触すると有害
皮膚および眼刺激
遺伝性疾患のおそれ
発がんのおそれ
生殖能または胎児への悪影響のおそれ
長期または反復曝露による臓器の障害のおそれ
呼吸器への刺激のおそれ
眠気やめまいのおそれ
長期的影響により、水生生物に有害 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):II 

貯蔵
・食品や飼料およびアルミニウムやマグネシウムなどの金属から離しておく
・密封
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
・床面に沿って換気
 
包装
・破損しない包装
・破損しやすい包装のものは密閉式の破損しない容器に入れる
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
1,2-ジブロモ-3-クロロプロパン ICSC: 0002
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
刺激臭のある、無色の液体。 工業用品:琥珀色から暗褐色の液体。 

物理的危険性
蒸気は空気より重い。 

化学的危険性
沸点以上に加熱すると、分解する。 臭化水素および塩化水素を含む、有毒で腐食性のフュームを生じる。 アルミニウム、マグネシウム、スズおよびこれらの合金と 水の存在下で反応する。 ある種のゴムおよび被覆剤を侵す。 

化学式: C3H5Br2Cl
分子量: 236.4
・沸点:196℃
・融点:6℃
・比重(水=1):2.1
・水への溶解度(20℃) :1.2 g/l (溶けにくい)
・蒸気圧:77 Pa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):8.16
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.01
・引火点:77℃ (o.c.)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):2.96  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:蒸気の吸入、経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は、眼、皮膚および気道を刺激する。 中枢神経系および腎臓に影響を与えることがある。 機能障害を生じることがある。 曝露すると、意識低下を引き起こすことがある。 

吸入の危険性
20℃で気化すると空気は汚染されて、 きわめて急速に、有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
肝臓、肺、腎臓および精巣に影響を与えることがある。 機能障害および組織損傷を生じることがある。 人の生殖細胞に、遺伝性の遺伝子損傷を引き起こすことがある。 人でおそらく発がん性を示す。 人で生殖・発生毒性を引き起こす。 


許容濃度
MAK: 皮膚吸収 (H); 発がん性カテゴリー: 2;.
MAK: 生殖細胞変異原性グループ: 2; 

環境
・水生生物に対して有害である
・水生環境中で、長期にわたる影響を及ぼすことがある
 

・曝露の程度によっては、定期検診を勧める
・添加された安定剤や抑制剤がこの物質の毒性に影響を与える可能性があるので、専門家に相談する
・市販の製剤に用いられている溶剤が、この物質の物性および毒性を変化させることがある
・作業衣を家に持ち帰ってはならない 

付加情報
  欧州分類
記号:T; R:45-46-60-25-48/20/22-52/53; S:53-45-61; Note:E 

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